資生堂の花展
銀座の並木通りにあの「資生堂本社」に「HOUSE of SHISEIDO」という立派なギャラリーがある。そのギャラりーでいけばなと現代陶芸の巨匠達の作品とのコラボレーション「美のかたち こころの器」が6月22日~9月9日まで開催している。私の担当は8月21日~26日までの6日間行なわれた。
1階は天井の高い空間に四角の台がしつらえられ、鈴木治氏の作品群が展示されている。その中から私は「夏山の風景」という作品を選択した。この6つのからなる作品は青磁色のオブジェで、それぞれ「空を見る蛙」「巣箱の山鳩」「巻き毛の山羊」「考える猿」「迷子の矮鶏」「物見の狐」と名付けられている。
私はストレートに夏山の風景を生けてみることにした。それにはどうしても緑の葉が欲しい。最初、「苔」「芝生」なども考えたが、6日間の維持は難しいだろうと思い、ドウダンツツジを使うことにした。百合は当初は山百合を探したものの、見つからず園芸品種の百合(マルロ)になった。 ドウダンツツジと百合を赤いナイロン糸で天井から吊るし、鈴木さんの作品に緑陰を与えることで作品がどのような変化をもたらすかを試みた。
2階は1階とは対照的に天井は低く丸い黒い台がしつらえられていた。作品は八木一夫氏の絵高麗の壷。小さいながらかなりの存在感である。この荒々しくも繊細に作られた作品に、有機的な植物のもつ線を合わせてみる事にした。シダレヤナギ、ノバラ、テッポウ百合の3種を1階と同じ手法で天井から吊り下げ、器を包みこむように配置した。
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