古流協会展08

恒例になりました、古流協会展が今年も銀座の松屋8階において開催されました。お天気も悪く寒い日が続きましたが、大勢のお客様で賑わPhotoいました。 メイキングはこちら

今年の作品は昨年からの続きで、「しつらえ・花の場」を作りました。イメージは床の間や違い棚という水平垂直な空間から発想して板で枠を作りそこに有機的な植物の線を構成してみました。植物にはいろいろな線があります。細かい線、太い線、曲がりくねった線や直線など決して人の手では作りえない美しい線です。

今回使用した器はかつて9世(私の父)が倉田ガラス(現在の上越クリスタル)で写真集のために作らせたものです。

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2007年8月27日 (月)

資生堂の花展

Shiseido07銀座の並木通りにあの「資生堂本社」に「HOUSE of SHISEIDO」という立派なギャラリーがある。そのギャラりーでいけばなと現代陶芸の巨匠達の作品とのコラボレーション「美のかたち こころの器」が6月22日~9月9日まで開催している。私の担当は8月21日~26日までの6日間行なわれた。

Dscf31461階は天井の高い空間に四角の台がしつらえられ、鈴木治氏の作品群が展示されている。その中から私は「夏山の風景」という作品を選択した。この6つのからなる作品は青磁色のオブジェで、それぞれ「空を見る蛙」「巣箱の山鳩」「巻き毛の山羊」「考える猿」「迷子の矮鶏」「物見の狐」と名付けられている。

Dscf3150私はストレートに夏山の風景を生けてみることにした。それにはどうしても緑の葉が欲しい。最初、「苔」「芝生」なども考えたが、6日間の維持は難しいだろうと思い、ドウダンツツジを使うことにした。百合は当初は山百合を探したものの、見つからず園芸品種の百合(マルロ)になった。 ドウダンツツジと百合を赤いナイロン糸で天井から吊るし、鈴木さんの作品に緑陰を与えることで作品がどのような変化をもたらすかを試みた。

Dscf3162 2階は1階とは対照的に天井は低く丸い黒い台がしつらえられていた。作品は八木一夫氏の絵高麗の壷。小さいながらかなりの存在感である。この荒々しくも繊細に作られた作品に、有機的な植物のもつ線を合わせてみる事にした。シダレヤナギ、ノバラ、テッポウ百合の3種を1階と同じ手法で天井から吊り下げ、器を包みこむように配置した。

Dscf3161

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2007年8月 4日 (土)

執念常念

Dscf3042 O氏に誘われて7月末日に中央アルプス駒ケ岳に桂木場から登る計画をした。(木曽駒といえば千畳敷までロープウエイがあるが。。。)当日の天気は雨、梅雨末期の不安定な天候。前線が本州上にあり、状況は明るくない。中央道を西に進む。甲府盆地はまだ明るかったので「イケルかも!」と期待すれど、突然、雷雨となる。緊急会議。衛星写真では静岡付近で雲が湧き出していたので「ひょっとすると北のほうはまだいいかも」と考え、急遽予定変更。この時間からでも山小屋までたどり着ける山はないかと探し、明日の好天を信じて、一の沢から常念岳を目指すことに決まった。

Dscf3040_2 昨年、この沢筋でがけ崩れがあったらしく、林道の終点までいけない。途中の駐車場で車を降り、雨支度。そこから崩落地点の前まではタクシーで。そこから林道終点まで1,5キロを歩く。登山口についたのはお昼を過ぎていた。このルートはかつて一度登ったことがある。その時は天気もよく、案外と楽に登れた印象があったが、今回は雨の中、たいして休むこともなく、花の写真も撮れず、ひたすらと登っていった。

Dscf3050 常念岳の鞍部に建つ常念小屋に着いたのは午後4時くらいであった。濡れたものを乾かして一息つく。窓の外は真っ白のカーテンだ。さすがに北アルプスの人気の山、こんな天候にもかかわらず、多くの登山客で賑わう。(9割は中高年。我々もその仲間だが。。。)夕食は最近はどこの小屋でもそうだが、デラックスだ。(ただし地上では食べられないかも)

Dscf3061 翌日は予想通りの好天となった。小屋の食堂から朝日に輝く槍の穂先が見える。「上がってよかった」と思う瞬間である。ゆっくりと朝食を済ませ、荷物をデポして頂上ピストン。天気がいいと足取りが軽くなる。冷たい風に吹かれるもこころはほかほかと上機嫌。1時間を登り終えるとそこに待っていたのはまさに絶景であった。

1_016  狭い山頂に立つとさえぎるもののない広大な空間が広がる。遠く富士山、南アルプス、八ヶ岳、そして当初の計画した中央アルプス、御岳、乗鞍、穂高、槍、裏銀座、表銀座、立山、剣、後立山とオールスターの総動員である。縦走に急ぐ登山者を見送りながら、我々は贅沢なコーヒータイムを満喫した。

Dscf3077_2  小屋まで戻り、帰路についた。安曇野は雲海の底に沈んでいる。

登る時には気がつかなかった花々が夏の日差しに輝いていた。

このルートは沢沿いなので水に不自由することはない。いくつもの小沢をわたり、運動不足の膝が悲鳴を上げる前にようやく登山口に到着した。

やはり山は何が起こるかわからない。掟破りの一か八かの行き当たり登山。皆様も気をつけて。

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